赤ちゃんがお腹に来てくれた!という喜びをゆっくりと感じる間もなく、つわりの症状が現れている方も多いかと思います。
私自身、二人の子を妊娠・出産しており、つわりも経験しました。
つわりは症状の辛さにプラスして、いつ治まるのかわからないという恐怖もあったことを覚えています。
「気の持ちようだ」
「時間があるから(暇だから)感じるんじゃない?」
「あの人は、つわりはそんなに大変じゃなかったって言ってたよ」
などとと言われ落ち込んだりもしました。
「つわりは病気ではない」と明確な対処の方法が示されず、自分で少しでもラクになる方法を探し、この時期が過ぎるのをひたすら待つだけと考えているかたも多いのではないでしょうか?
しかしながら、【つわりの症状】が出ているとき、身体には張りや硬結などがの反応がきちんと現れています。気のせいでも気の持ちようでもありません。どこに反応がでているのか把握し、それを取り去ることで症状は軽減します。
鍼灸施術は、【つわり】にも対応できるといえます。
【つわり】
つわりとは妊娠5週前後から始まり、ほとんどの方が妊娠12週を過ぎるころに自然に消失する
食欲不振、嘔吐、嗜好の変化といった症状をいいます。妊娠嘔吐は妊婦の50~80%にみ
られます。
またつわりの症状が憎悪して、脱水症状や栄養障害をきたすと妊娠悪阻といいます。
原因は明らかではないですが、ホルモン(ホルモンによる括約筋の弛緩によって、胃上部の閉鎖機能がうまく働かない)、アレルギー、精神要因、胃腸が弱い体質、などが提示されています。
【つわりでみられる症状】 主に胃の症状
吐き気 嘔吐
食欲不振 ムカムカ 消化不良
胃の不快感 胃痛 胸やけ 胃もたれ
よだれ(唾液過多)
食べつわり
げっぷ
のどのつまり
頭痛
気持ち悪くなって吐き気、吐いてしまう方が一般的ですが、他に胃の痛みやよだれが止まらない
など様々な症状がみられます。
また、気持ち悪くなるきっかけも、空腹時、お腹いっぱいになった時、においなど様々です。
【治療法】
食事療法
空腹時に嘔吐が誘発されることも多いため、空腹を避ける意味において栄養価の高い食事を頻回にとる、食べたいものを少量ずつ食べる、冷やすなどして食べやすい状態にする、などとする。
輸液療法
脱水症状、電解質異常、飢餓状態を改善。電解質やブドウ糖、ビタミン剤の輸液により脱水症状の改善を行う。
薬物療法
この時期は胎児の器官形成期にあたるため、安易な薬物の使用は避けたい。鎮静薬、制吐薬、漢方薬がよく用いられている。
【対処法】
夕方~夕食後につわり症状が悪化する方が多いとされています。
体の疲れが消化能力にも影響していると考えますので、
夕食は消化しやすいものを摂り、就寝2時間前までには食べ終わるなど胃腸への負担を軽減するように
するなど工夫をしてみてください。
空腹時に症状が出る方は、こまめに食べたいものを取る、朝起床時に気持ち悪い場合は少しでも口に入れてから動くようにすると改善される方も多いようです。
【つわりのツボ】
つわりの症状がでているときには
主に赤い部分に硬結、緊張、圧痛が
でています。
この反応を解消するツボを探します。
症状やお腹・背中などの反応をみて施術いたします。
手や足のツボを用いて、胃腸の働きを整え症状を和らげる施術をしています。
お腹に直接鍼をすることはありませんのでご安心下さい。
◆ 施術料金 4,000円(45分~60分程度)
初診料 1,000円
◆ つわりの症状の改善をご希望の方へ ~必ずお読みください。~
医療機関にて心拍の確認以降の治療になります。
施術ご希望の際は、医師の許可を得ていただくようお願いいたします。
体重の減少が激しい、尿が出ないなど妊娠悪阻と考えられるような症状の方は
病院での治療や入院などが必要になることもあります。
あまりに辛い場合は、我慢や無理をせず、病院へ相談してください。