症例2 足の甲の痛み 50代女性 

 

【症状】

左足の甲~外くるぶしの下までの痛み

右足の甲全体の痛み

3日前にウルトラマラソンに参加、完走。2日後に回復のためのランで距離を長くしすぎたためか足の甲に痛みを生じた。

 

【治療経過】

中足骨の辺りの広い範囲で痛みがあった。痛みが出る動作と、超長距離で使用した

足への負担を考え足の裏を緩める目的でふくらはぎのツボ2か所に刺鍼。

左足甲~外くるぶしの下の痛みは消失。

右足は痛みは減ったもののまだ気になるのと、少しの腫れがみられたため炎症を取る目的で手首のツボに鍼。広い範囲の痛みが局所になってきたため対応する腰のツボを選択。

「右の痛みは残るが来院したときよりもずいぶん良い」という状態になったため

少し様子をみたいただくようお話し、終了とした。

後日、施術後から痛みがなくなり再発もしていないことを確認できた。

 

【効果のあったツボ 】

RL下承山 RL飛揚 R後谿

R L4(0.5) 

 

【考察】

左右で痛むところが違う部分もあるもの、10時間以上走っていたということで痛む場所、負担を考えてツボを選択した。足の裏、ふくらはぎの疲労が原因だと考えられる。

 

ウルトラマラソンではどこの痛みもなく完走できたという事だった。ランナーのケア(不調があった時の改善、気になる!という時点での予防)で来院されている方のため、身体を良い状態に保てており、今回も早めに対処したことで良い結果がえられた。

症例1  腸脛靭帯炎など

 40代女性

ハードに走っている方。ずいぶん前から痛みがあったが、痛み止めをつかい100kmなど2回出場。

それから痛みがひどくなった。

 腸脛靭帯炎と診断され   左 腸脛靭帯 膝の裏   右 ふくらはぎ外側の違和感 がある。

 

治療回数2回

左 養老 申脈

大腰  気海兪 膝根

骨盤回し 膝裏の硬縮とり 大腰筋牽引

 

経過

痛むのは15km以上走るか、坂道を走る時ということだったので、触れて緩んだ感覚を触れて確認してもらった。初回ふくらはぎの足首に近い方のツッパリ感は残ってしまったが、鍼の本数、活法の手数などの刺激量を考え終了した。

 

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2週間後来院された際には

「前回からとても調子が良い。坂道を走ったとき痛くならなかったが走り終わった後に張った感じや少し痛む」ということだった。

 前回残っていたふくらはぎの違和感は、ご本人も忘れていたくらいで無くなっていた。

 

 まとめ

その場で痛みや症状をゼロにしたいと思う気持ちはあるが、

少しでも可動域が広がっていたり、その周辺の症状に変化があった場合

いったんやめて様子をみると施術後に良い方向へむかうこともよくある。

適切な刺激量など見極めることが重要だと思った。

足の違和感、痛みの出始め、マラソン大会の前後のケアで来院中。